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運搬のときは、操縦桿を固定する。

運搬
機体の地上運搬は、練習に先だって最初に行う作業で、自分たちの乗る機体を滑空場に運搬しなければならない。
わが国のようにせまい国は、ほとんどが河川敷で練習しているので、外国と比べると、運搬にいちだんと注意が必要である。
運搬に先立って気をつけなければならないのは、操縦桿を安全バンドで固定することである。
機体によっては、翼端に車輪をつけて運搬するものもあるが、これは、地面の平らな飛行場ではよいが、凸凹のある場所では、1−22図のように、翼端保持者を必ず1人つけて運搬しなければならない。特に、せまい場所での運搬は、他方の翼端にも充分注意することがたいせつである。
翼端の保持者が、強い力で機体を前後に動かすことがあるが、これは、翼の付け根に大きい荷重がかかるので、なるべく避ける。しかし、弱い力で方向を修正する程度ならば、さしつかえない。

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運搬のときの翼端の保持

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翼端をもって、機体を前後に動かしてはならない。

初心者は、保持している反対側の翼端にも注意して、他の人々の「上げ」、「下げ」の注意にも、よく気をつける。平常の場合は、水平に保つのが一般的である。
河川敷滑空場などで、強風のとき、堤ごえをしなければならない場合には、

 

 

 

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